アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
次の日は学校が休みだったので、溜まり場に行った。
祐とこたぁにお礼を言わなくちゃ。
2人がいなければ、私は素直になるのにまだまだ時間がかかったと思う。
「おう。亜美」
11時過ぎのたまり場には、こたぁしかいない。
「おはよう。カズは?」
「まだ寝てる」
「そっか。伸也さんと仲直りしたから。色々とありがとう」
「そんなこと気にすんな。それより、カズが亜美の様子が変だって騒いでたぞ。アイツじゃ頼りないかもしれないけど話してやってくれ」
「頼りないなんて思ってないよ」
「そうか。ならいいんだ」