アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「私、人が死ぬってこんな思いをすることだって知らなかった」
「あぁ。婆さんが教えてくれたんだな」
「たまさんの愛の形は理解されないかもしれない」
「そうだな。爺さん殺して、自分も死ぬなんて非難されるだろうな」
「でも、すごいと思う。誰に何を言われたって、たまさんの思う形で旦那さんを愛しぬいたこと、すごいと思う」
「非難する奴らには出来ないことだよな」
「うん。でも、残された人間は悲しいね」
「そうだな。俺は亜美には婆さんの真似はして欲しくねぇ」
「あの歳になっても?」
「男は何歳になったって、女くらい守りたいもんだ」