アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「亜美」




「うぅ〜〜」




「学校遅れるぞ」





「今日は起きたくない」





朝は元々苦手だけど、今日はいつになく起きれない。






「さっさと起きろ」






怒っている伸也さんの声が遠くに聞こえる。







「いい加減にしろよ」






突然、ふわっと体が宙に浮く。





「何?」





抱きしめていた枕が床に落ち、体はリビングのソファーの上に投げられた。

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