アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女

「亜美ちゃん」や「亜美さん」などと言って駆け寄ってくる人達。





私は祐に支えられながら病院の廊下にいる。







何かに座らされたけど、ガヤガヤとうるさい音に耳を塞ぎたくなる。









「大丈夫?」





「亜美、大丈夫か?」





「伸也さんなら大丈夫だ」








次々に私にかけられる声たち。







「伸也さん、どこ?」






「ねぇ、伸也さんはどこ?」








早く伸也さんに会いたい。



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