アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
早く伸也さんに起こしてもらって、学校に行かなきゃ。
「亜美、いい加減に起きろ」って怖い声で、叱ってよ。
「どうしようもねぇな〜」って目を細めて頭を撫でてよ。
「伸也さん!どこ!」
「亜美、いい加減にしろ」
私の欲しかった言葉だけど、伸也さんの声じゃない。
「亜美!しっかりしろっ!」
「いやぁ〜!!伸也さんどこ?」
パチン
突然、頬にはジーンとあつい感触が…