アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
強くいようと誓い、伸也さんとの約束を信じて待ったけど…伸也さんは目を覚まさなかった。
雪の絨毯が敷き詰められている季節は終わり、日に日に春の日差しが私の寂しさを包む。
このまま、目を覚まさなかったら…
そんな不安にいつ押しつぶされるかわからない。
それでも病院に行き、伸也さんの顔を見ると信じられるんだ。
必死に息をしている伸也さんを見ると、もう少し頑張れると思えるんだ。
返答のない伸也さんにいつも私は話しかける。
毎日の出来事に私の思い。
聞こえているといいな。
なんてありえない事を思いながら。