アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
10分くらいで、伸也さんは車に戻ってきた。
「話終わったの?」
「あぁ」
少し機嫌が悪くなっている。
「行くぞ」
「うん」
何を話せばいいのかわからずに、無言のままお店に着いた。
「亜美」
「何?」
「長い間待たせて悪かったな」
「えっ?」
「一年間良く頑張った」
「うん」
「亜美は強くなったな」
「そうかも…」
「一人で生きていけるんだろうな」
「伸也さんがいなきゃ嫌だよ」
「あぁ、わかってる」