アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「大学に行きたいって思ってる。お金は大学に行けるくらい貯まってると思う」
パパが毎月通帳に入れてくれる養育費と、今まで境がくれたお金は殆ど手をつけていない。
それは、大学に通うくらいの金額になっていた。
「そんなにあるのか?」
「うん…たぶんある」
「そうか」
そう言ったきり伸也さんは黙ってしまった。
私の考えたことは、やっぱり変なのかな?
不安になりながら伸也さんの顔を覗き込むと、突然抱きしめられた。