アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
私は伸也さんをアイシテル。
だから、伸也さんの望む女になりたい。
一人で生きていけるような強い女になりたい。
「わかった」
「亜美、俺はお前が卒業と同時にこの街を去る」
「わかった」
大粒の涙が濡らした頬は完全に乾き、できるだけの笑顔を見せた。
愛するって難しいね。
だって、愛する人は一人じゃないから。
そして、その思いに順位はつけられない。
だから、愛を貫くことは難しい。