アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「けど何?」
珍しく荒い口調のカズ。
「ここじゃダメなのかなって思って…」
「ここでもいい」
「カズの部屋に行くのが嫌なわけじゃないよ。ただ、ここで話せないような話なのかなって身構えちゃっただけ。カズの部屋へ行こう」
「ここでいい!」
大きな怒鳴り声に、男3人が手を止めカズを見つめる。
「カズ、そんな声出すな」
「うるさい!こたぁには関係ない」
何があったのか、私の頭はかなり混乱していた。