アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「あの頃は…」




「もういいよ。言わなくていい。みんなそれぞれあったと思う。パパにされた事を今は笑って許せない。でも…パパがいなければ私は今ここでこうして笑っていない」




「亜美…」




パパの目は真っ赤で必死に涙を堪えている。





「パパの仕送りで私、大学に通ってるの」




「そうか」




「辛いこともたくさんあったけど、幸せだよ」




「そうか」



< 669 / 688 >

この作品をシェア

pagetop