アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
伸也さんの両親は、伸也さんが生まれてすぐ離婚した。
そしてお兄ちゃんはお父さんが、伸也さんはお母さんに引き取られることになった。
いつの頃からか、お母さんには彼氏ができて、小さな伸也さんを一人残し、家をあける日々だった。
毎日お腹がすいて、家中の食べ物が尽きてもお母さんは帰らない。
ある日、伸也さんはお母さんに出かけてほしくなくて、駄々をこねた。
それにうんざりしたお母さんは、11月の寒空の中、伸也さんを公園のゴミ箱に捨てた。
子供の身長ではゴミ箱の外に出ることができず、ただ泣き続けた。
そして警察が来て、助けてくれた。
そのことがきっかけとなり、お父さんに引き取られることとなった。
これが伸也さんが5歳の出来事。