アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
夜の世界
「家に帰らなくていいのか?」
「うん」
「そうか」
伸也さんは必要以上に、何かを聞いてきたりはしない。
きっと踏み込まれたくないことがあるって、わかってしまう人なんだと思う。
だから、伸也さんといるのは嫌じゃない。
「泊まっていけ」
「えっ?」
「部屋は沢山ある。着替えは買えばいい」
「わかった」
こうして、この日から私も伸也さんのマンションに住み着くこととなった。
メニュー
夜の世界