アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「おいっ。起きろ」
目を開けると伸也さんがいた。
相変わらず私を睨みつける瞳。
「何があった?」
私、あのまま寝ちゃったんだ。
「起こすぞ」
伸也さんが、ゆっくりと私の体を起こしてくれる。
「誰に何された?」
「喉渇いた」
「牛乳でいいのか?」
「うん」
伸也さんの冷蔵庫には私のために牛乳が用意された。
喉が乾いたというたびに、私専用のコップに牛乳を入れてくれる。