【原作】妖精なアイツ
「はい!
ミッキー。
たこ焼きとウーロン茶!」
「ありがとー。」
ペットボトルのキャップを開けて、
ウーロン茶をゴクゴクと喉に押し込んだ。
「ミッキー。」
「ふぁい?」
たこ焼きを口のなかに入れる。
うん、なかなか。
「僕、ミッキーに会えて、
良かった。」
私は、次のたこ焼きを口にいれようとしていた。
でも、
妖精の真剣な顔に目を逸らせずに、
たこ焼きは床に落ちた。
『漫才コンテスト、
見事勝ち抜いたコンビを発表します。』
その時、
校内放送が流れた。