【原作】妖精なアイツ

「はい!
ミッキー。

たこ焼きとウーロン茶!」


「ありがとー。」


ペットボトルのキャップを開けて、
ウーロン茶をゴクゴクと喉に押し込んだ。


「ミッキー。」


「ふぁい?」


たこ焼きを口のなかに入れる。
うん、なかなか。





「僕、ミッキーに会えて、
良かった。」



私は、次のたこ焼きを口にいれようとしていた。


でも、
妖精の真剣な顔に目を逸らせずに、
たこ焼きは床に落ちた。





『漫才コンテスト、
見事勝ち抜いたコンビを発表します。』




その時、
校内放送が流れた。
< 115 / 121 >

この作品をシェア

pagetop