【原作】妖精なアイツ
最終章 伝説

恋人

「え?え?
まじで??」



漫才コンテストの最優秀賞をとったというのを、
文化祭が終わってから知った私と妖精は、

皆よりワンテンポ遅く、
驚いていた。



教室にいた、
ナオ達が教えてくれた。






「『この学校に関連したジンクスを三つ叶えると、
本当になる』…」





え?
なにイキナリ。




「前、
ナオが言ってたよね?」




ナオは思い出したように
手のひらをパンッと音を鳴らして合わせた。



「そうそう!

郊外学習の『ハートのイルカ』
文化祭で『イベント優勝』

だったね!」



「もうひとつは…?」





「卒業式に、


屋上で、キス!」




…はい?




「卒業式…まだまだだね。」



する気なんか!?




「ま、
卒業式じゃない時にはしたけどね。」




「……。」



「ミッキー顔真っ赤だよ。」



「うるさいなあ!!」



真っ赤になった私を、妖精がからかう。



私はそんな妖精を、
グーで殴る。




「ははははは!
ミッキーのパンチは効くね!」



妖精は無邪気に笑っている。





私は、
それがとてもうれしかった。
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