【原作】妖精なアイツ
私は何とか保健室へと着くことが出来たが、走ったせいで体力を消耗していた。



「美希!
どうしたの?」



のり姉が驚いてこちらに向かってくる。



「妖精って、恐ろしいもんだとは思わんかった…」



そう言って私は力尽きた。



「………妖精?」



のり姉は首を傾げて倒れた私を見ていた。



「この学校には妖精がぁ~」



私は精一杯の力を出すが、また力尽きる。



「岩松光太くんの事?」



イワマツ?
確かそんな名前だったような……



「彼面白いやろ?」



………面白い?



え、あれはギャグなん?
それならまぁ許せるけど………



「楽しい学校生活が送れたらええな」



のり姉は私の髪を撫でて微笑んだ。



「………うん。」



妖精こと、岩松光太は一体どんなヤツなのか、少し知りたくもある。



「岩松くんと仲良くね!」



のり姉はそう言って微笑むが、
少し抵抗がある。



遠くで見てるだけでええねんて…
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