【原作】妖精なアイツ
「ん?
ブラザーをライブに誘いたい?」



妖精は手鏡に向かってポーズを決めている。
キモすぎる。



「そうやねん!
だから、よ…ヒカルに協力してもらいたいなって思って」



私は妖精の事を『ヒカル』と呼ぶ事にした。
『妖精』と呼ぶ訳にもいかんしな。



「ん~。
でもブラザーはライブとか行かないと思うよ?」



森乃進?
そうかあ、染五郎さんはライブとか行かへんねや…。




「それにどっちにしろ、
その日ブラザーは予定あるからどっちにしろ無理だと思うよ!!」




またまた森乃進?
そんなら別の人誘うか…。
桃子ちゃんとかナオとか夏男くんとか…



「僕が行ってあげなくも無いよ?」



………は?



別に頼んでへんし…。



「あっ!
桃子ちゃん、ナオ、夏男くん!」



私は三人の姿を見かけたので声を掛けた。
妖精が行くとしても、この三人が行くなら安心かも!



「ごめんねえ、
私門限あるんだ~!」



「私その日見たいテレビあるから」



「俺は毎晩体鍛えてるから、
夜は出歩かないんだ!!」




……マジかよ!!!!



「そんなに照れなくてもいいじゃないか、
ミッキー。

二人で行こう。」



…そそそそそそそそれって、




デートやん!!????

ま、まじで…
私は脱力した。
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