【原作】妖精なアイツ
私は放課後、
駐輪場へと向かった。



そこには妖精の白馬がいた。



「へえ~。
毛並み綺麗やなあ…」



私は白馬に触ってみる。
手触りがとても良い。


白馬はくすぐったそうにしていた。




「やあ!待たせたね!!」



木の陰でポーズを決める妖精。
私は横目でチラ見し、目を逸らした。



「ミッキー。
今チラ見したね。」



妖精がこちらに近付いてくる。



「チラ見は男のロマンって兄貴が言ってたわ」



ミッキーは男じゃないだろう、と唾と飛ばされた。



「ところでこの白馬の名前何ていうん?」


「ん?ケインだよ。」


「じゃ、小杉って呼ぶわ」



そっちのケインなのかい?と妖精は首を傾げる。
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