【原作】妖精なアイツ
「すんません……」
「ミッキー、あんまり寝過ぎると頭溶けちゃうよ。
ハハハハハ……」



ゴリは普通に謝ってくれたが、
何だ……妖精のこの態度は。




――――ゴィンッ!!




再びキィーンと音を出して、
マイクは妖精の頭に当たった。

そんな事をしている間に、
バスは目的地に着いた。



「まだ頭ガンガンするわ……」



私は頭を押さえながらバスを降りた。




「僕も頭がガンガンするよ!
仲間だね!!」



妖精は私の肩をポン、と叩いた。



お前の仲間って……
ウチも妖精かよ。



一緒にせんといてや。



私はヤツを無視し、
スタスタと先を歩いた。



「美希―!
一緒に回ろ!」



のり姉が嬉しそうに近付いてくる。




「見回ったりしなくていいん?」



「美希と一緒に見回り!」



うそやん。



でも、のり姉と水族館なんて何年振りやろ!



私はワクワクしながら館内に入った。
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