【原作】妖精なアイツ
「岩松くんと一緒じゃなくていいん?」



「何でアイツと一緒なんよ!」



私は苦笑いして言った。
のり姉はそんな私を見て微笑んでいる。



「あっ!
ゴマちゃん見に行こう!」



アザラシの事である。



館内パンフレットを見て、
二人でアザラシを探す。



「はぁ……
桜井先生と一緒に見回りたかったな…」



そんな私達の様子を見て、
ゴリがボソッと呟いた。

「うわあ~!可愛い!!」



アザラシを見てはしゃぐのり姉。
この姿を見て、


『お前の方が可愛いよ』


と思ったヤツ等は結構いる。



「ねえ。
のり姉は彼氏いるの?」



なんとなく気になったので聞いてみた。



するとのり姉は笑顔で、



「いるよ!」



と答えた。


そりゃあいるだろうとは思ってたけど。



「どんな人なん?」



のり姉の顔を覗き込み、
顔を緩ませて言った。
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