【原作】妖精なアイツ
そっか。
妖精はのり姉に良い所見せたくて…






「いや、
でもあんたアホやと思ってたけど、

ホンマ凄いんねんなあ!


尊敬するわ!!」




「…尊敬?」



「うん。

めっちゃ頭良いなんて、
格好ええやん!!」





「そ、そうかな」




ん?
何だかヤツの顔に変化が。




「そうなのか
そうなのか

尊敬するのかい!!」




………んん?




「まあ、
それ程でも無いけどね!

はははははは…」




ヤツは上機嫌で去って行った。







「…心配して損した」



私はそう言ってため息をついた。




覚えておこう。



『ヤツは煽てられると機嫌が良くなる』



…単純なヤツだ。
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