【原作】妖精なアイツ



成程。
小杉の引っ張る力が強すぎて、アフリカ象は海に…。


「その通りだよ、
ミッキー!」


…え?
当たってんの?



「小杉スゲー!!」



目を輝かせながら小杉を見ている人物がいた。


「兄貴!
何でおんのっ」


その人物とは、美希の兄貴だった。


「いやあ、
ソーメンが空手部の部長で、合宿あるって言ってたからあ~。

面白そうかなあ~なーんて思ったから来た。」


…喋り方むかつく。


その後ろでゴリは肩を落として落ち込んでいた。

「さー、
合宿所いこか」



パンパンと手を叩いて部員を合宿所へと誘導する兄貴。



お前全然関係ないやろ……。



「ゴリーチャー!
何をそんなに黄昏ているんだい?似合わないよ

はははは……」



妖精は小杉にまたがり、皆の後を追った。





「くそう……
岩松…今に見てろよ!」



ゴリは何人か人を集めて、
アフリカ象を海から引きずり出した。
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