【原作】妖精なアイツ
「はい、
じゃあ皆荷物置いて、準備運動したやつから海まで往復ランニングしてこい!」



合宿所に着くと、
また兄貴が仕切る。



それに従って部員達は準備運動を始めた。



「それじゃ、
マネージャー達はカレーを作ってくれたまえ。」


「なんでカレーなん?」



私が兄貴に質問をすると、
兄貴からハリセンが飛んできた。



「お兄様の大好物やからに決まってるやろぉ!!

妹のクセにそんなんも知らんのかっ!」



「うん。
だって興味無いし」



またもやハリセンが飛んできた。

だいたい、
マネージャー達の『達』って何よ?



「僕もマネージャーなんだよ!」



妖精………。



「そしてお兄様がマネージャー長や。」



マネージャー長って何や?



「お前らがちゃんと仕事してるか見張るねん!

さっさとせえーっ」



ハリセンの数が増え、
私と妖精のもとへ飛んできた。



妖精はそれを軽やかに避けた。


「投げんな!くそ兄貴!」



私はそれを弾き返したが、それは妖精の頭に当たった。
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