【原作】妖精なアイツ
「どりゃ―――――!!」
次の瞬間、
ド――――――――ン!!!!
…夏男は吹っ飛ばされていた。
「空手だっつうの!!
岩松!何だ、そのポーズはっ!!」
ゴリが叫ぶ。
すると、染五郎さんが口を開いた。
「…ムエタイ。」
「え?」
「立ち技世界最強と名高いタイの国技…
光太は三年間やってたんだ。」
なにそれ?
「別にいいだろ?
ゴリーチャー!
素人だから、空手知らないんだよ!」
妖精は歯を出して笑った。
ゴリの血管はまた、浮き出していた。
どんどんと、
皆が吹っ飛ばされ、全勝した妖精。
「くうう…
まだまだ!
俺が相手だっ!!」
ど――――――ん!!!
ゴリは一瞬にして吹っ飛ばされた。