春は来ないと、彼が言った。


空気より軽いって言いたい。


わた菓子みたいだよって言いたい!



「妃ちゃん可愛い~~~っ!!」

「だからそれは、椛ちゃん」



それ以上は何も言わないで、力いっぱい妃ちゃんの腰に回した腕に力を込めた。


細すぎる腰を折ってしまわないか、わたしの方が心配になった。








「女の子の戯れはなんとも癒されるねぇ。まぁ別名、オレら完全放置だけど」




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