恋愛物語 - 短編集 -
海斗の好きな人
『ま・・待って。・・海斗好きな人いんの?』
恐る恐る聞いてみた。
「え?・・あー、俺?・・・いるよ。」
顔を真っ赤にして
片手で隠しながら
言ってきた。
へぇー、好きな人・・・
いたんだ。てかいない方が
おかしいか…。
『そ・・それってどんな人?』
えっとー。って
言いながら考えてる。
「元気で明るくて、みんな優しくしてくれて、・・・だけど自分の悩み事とか1人で考えて・・。そうゆう人かなー?」
めっちゃ、細かいな・・。
海斗が好きになるんだから
美人さんだろうな・・。
『へぇー。すごい人なんだね・・!・・今度会わせてね!』
自分で痛々しいと
思いながらも、
明るくふるまってみた。
「・・・てか、もう会った事あるよ?」
えっ!?
会った事あんの!?
誰だし、海斗が好きな人。
20歳ぐらいでしょ?
えーと、えっと・・・。
『ねえ、海斗!私知ってる人?』
「おー、ぜってぇしってる!」
絶対知ってる???
知るかそんな人!
「あっ、ちなみに俺と同い年じゃないぞ?」
『は?、同い年じゃない?じゃあ何歳?、何歳?』
「15歳。」
私と同じぃぃい?
意味分からないんですけど・・。