恋愛物語 - 短編集 -
「その顔。聞いてなかったね・・。笑」
「もう一度言うよ?」
『・・うん。』
「藍。好きだよ。」
そう言った後に海斗は
私の腕を引っ張って
ぎゅっ。と抱きしめた。
『へっ?』
『誰が?誰が好きなの?』
「俺が。」
『誰を?』
『藍を。』
「えぇぇぇええ!!」
か・・・海斗が、
私を?ありえない。
「気づくの遅すぎ。」
『本当に?』
「え?」
『本当に好きなの?』
「おう。・・好きだよ。」
『私・・子供だよ?』
「おう。」
『まだ、ガキんちょだよ?』
「おう。」
『成人式まだまだだよ?』
「おう。」
『ま・・まだ。義務教育だy』
「俺はそれを含めてお前が好きなんだ!」
そういいながら、
海斗は私の事をさらに強く
抱きしめた。