恋愛物語 - 短編集 -




「その顔。聞いてなかったね・・。笑」


「もう一度言うよ?」




『・・うん。』



「藍。好きだよ。」


そう言った後に海斗は
私の腕を引っ張って
ぎゅっ。と抱きしめた。



『へっ?』



『誰が?誰が好きなの?』



「俺が。」



『誰を?』



『藍を。』



「えぇぇぇええ!!」


か・・・海斗が、
私を?ありえない。



「気づくの遅すぎ。」



『本当に?』



「え?」



『本当に好きなの?』



「おう。・・好きだよ。」



『私・・子供だよ?』



「おう。」



『まだ、ガキんちょだよ?』



「おう。」



『成人式まだまだだよ?』



「おう。」



『ま・・まだ。義務教育だy』



「俺はそれを含めてお前が好きなんだ!」



そういいながら、
海斗は私の事をさらに強く
抱きしめた。



< 13 / 17 >

この作品をシェア

pagetop