私だけの大切な贈り物
いや、普通のイケメンじゃない。


簡単にイケメンなんて言ったけど


顔にはすごい厳しい方だ。


なのに、一瞬見ただけでこんなに思ったのは初めてだった。


なんだかしゅうが霞んで見えちゃうくらい。


でも、きっとこれは周りから見たらしゅうといい勝負なんだろな。


そんなことを想いながら、向こう側で女の子の群がる声がした。


だんだん近づいて振り向くと


「愛紅~おまえ何組!?」


としゅうが女の子の群れから抜けてきた。


「F組だよっ!」

愛想良く言うものの内心あまり仲良くみられたくなかった。


女の子の視線が何よりも怖いからだ。
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