【腐】君と僕の距離
休み時間。
俺は集まってくる人をくぐり抜け、教室を出た。
うるさいのは苦手だから。

廊下を少し歩いたところで、誰かが追いかけてきた。

「慎哉!!」

「……やっぱりお前か、悠樹。」
確定した。朝霧悠樹だ。俺の事を下で呼ぶのは、こいつしかいない。

「あの時なんで…俺に何も言わないで転校したんだよ!?」

いきなり質問から来たか…

「……理由、知りたいのか?」

「ああ、知りたい。」

「そうか、なら今日、俺と一緒に帰れ。それが条件だ。」

「分かった。」

余程知りたいのだろう。即答だった。

勿論理由は話すつもりだ。
そう簡単には教えないが。
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