クール×彼 Ⅳ
「っあ!!!」
「あ゙??」
思い出して、思わず叫んでしまった私に夏樹は低い声を出して、上から私を睨む。
………こ、恐いしっ!!
「あれは………弟」
「は!?」
「だからっ!
弟だってば!!!
今日、新入生代表で前に出た人覚えてる??」
「顔だけ…」
「一緒の人でしょ??」
「あぁ…」
「久住 智章!!私の弟だから!!」
「ぉ……弟…」
「うんっ」
私が意気込んで返事をすると、夏樹はへなへなと座り込んだ。
「な、夏樹!??」