タイトル未定
* 隣人
リビングのソファでクロと遊んでいるとあることを思い出した。
そうだ、お隣さんに挨拶しておかないと。どんな人か気になるし礼儀だしね。
海里は…疲れて部屋で寝てるみたいだし一人で行くしかないか。
う、なんか緊張するな。
ドキドキしながらお隣の呼び鈴を鳴らした。
ガチャ…
「あ、あの!今日隣に越してきた神楽です!弟もいるんですが寝ちゃってて…」
下を向いて早口で話していたわたしはそっと顔をあげた。そこにはなんとも言えない美少年が立っていた。いや、大人かな?
多分わたしと差ほど変わらないと思う。スラっと伸びた背に整った顔立ち。でもどこかあどけなさが残っていて。わたしの緊張はピークを達した。
「よよよよろしくお願いします!!」
「…どうも。うちも今日引っ越してきて中原って言います」
そうなんだ!だから他の業者のトラックが止まっていたんだ。
「偶然ですね!どこから越してきたんですか?」
そう聞いた途端、美少年の眉間に深い縦じわができた。
「関係ないだろ」
バタンッ
力強くドアが閉められた。
あれ?なにか失礼なこと聞いちゃったかな…。
なんか感じ悪!!