ロボット彼女
高校1年
『新入生代表花篠詩織さん』
「はい」
決められた人生──。
「入試満点だってよ…」「ヤバくなーい?」
面白いくらいに切り開かれた、進むべき道。
「詩織は相変わらずだよな」「そうだね…」
私は、ずっとこの道を歩いてきた。
「今年の1年レベル高ぇなあ…」
恋をする事も許されず、友人も出来なかった14年間。
「花篠詩織…ねぇ…」
変わらないと思ってた。
「婚約者が、今日から高校生だそうだが?」「興味無いな」
私の、変わるはずの無い人生が、たった3年間で
『以上。新入生代表、花篠詩織。』
こんなにも変わるとは、思ってなかったから。