ロボット彼女
高1 -春-
「…ごめんなさい」
入学して2週間が経った。
入学式に新入生代表で挨拶をした私は校内でもちょっとした有名人になっていた。
ありがとう花篠さん。じゃあね」
私が有名な家の一人娘だからだろうか。私に告白とやらをしてくる奴も少なくは無かった。
でも、私はその全てを断った。
すごく頭が良い人や顔が良いだけの人。
好きな人がいるとか、○○君に告白されたんだとかそんな会話で盛り上がるんだろうけど、生憎だが私はそんな乙女思考持ってないんだ。
「…帰ろう」
重たい足を引きずって、私は教室へと歩き始めた。