ロボット彼女
【学校内 保健室】
「中村先生〜!」
俺の名前は中村奏哉。この学校で保健医をやらせてもらっている。
「おーどうしたよー。どこも怪我なんてしてないじゃんよ」
「彼氏にふられたの〜」
正直ここにはウザイのしか来ない。
女子高生ってみんなこんなんなのかと疑いたくなるぐらい、保健室にはチャラいのしか来ない。
「俺はカウンセラーじゃねぇから癒せないよ。ほら、帰った帰った」
唇を尖らせて胸を寄せて見せつけてくる奴を軽くあしらって、保健室のドアに鍵をかけた。
「さてと…。花篠詩織はいつ来るのかなー」
入学式で新入生代表挨拶をかました1人の女。花篠詩織。
セレブ御用達の老舗料理店を営む花篠家の一人娘。
「婚約者いるらしーけど、そんなの知ーらねっと…」
花篠、お前は知らなくて良いよ。俺がお前に一方的に惚れてるだけだから。