俺様嫌いな女王様
「月城光夜!!!!」
「ッ!!?」
え、何で知ってるワケ?
「その反応、したんだな、デート!!」
「えっと・・・・それ、誰から聞いたの?」
「後輩に『翼さんの妹さんとコウがデートしてた』ってメールがきたんだよ」
余計なことを・・・・。
「・・・まぁ、したけどさぁ・・・」
「したんだな!?俺に何の報告も無くっ」
は?
「何で私が光夜とデートするのに君にわざわざ報告しなきゃいけないわけ?シスコンもほどほどにしなよ。気持ち悪い」
「気持ち悪い・・・・」
そう言うと翼は膝を抱えて落ち込んだ。
・・・・何なんだ、この兄は・・・・。
落ち込む兄を放って、僕は部屋へ向かった。