俺様嫌いな女王様
「アオさん、今日はありがとうございました!!」
「それは昔の名前。今は空だよ」
「あ、えっと、じゃあ・・・空さん、で・・・」
「ん」
笑顔を向けると杏里は顔を少し赤くしてうつむいた。
「注意した事もちゃんとできてるし、飲み込みも早いからすぐに上にいけると思うよ。杏里は」
「そ、そんな!私なんてまだまだですっ。空さんの方が何倍も素敵で・・・。モデルをやめた今もオーラが凄くて・・・。あの・・・っ」
「ん?」
「・・・もう、モデルはおやりにならないんですか・・・?」
杏里の質問に固まってしまった。
「・・・やらないつもりだよ。今の仕事好きだし。それに、私がモデルに復帰したら杏里はトップに立てないよ?」
ふざけてそう言えば杏里はまた全力で否定をする。
年下って可愛いなぁ・・・。