我が家のあいどる(仮)


『あたしはまたひとりぼっちになる…』


幼いながらもそう思っていた。


みんなはあたしがいなくなることを、すごく悲しんでくれた。


誰が連れていくか、その話しになったとき、沈黙がくる。

スタッフ誰一人、あたしが住めるような環境ではなかったのだ。


『また捨てられるのかな…』


でもその心配はなかった。
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