俺様生徒の甘いくちづけ
「心配しなくても これから毎日、美桜がイヤって言うくらいお前の欲求満たしてやるしよ!」
「よ、欲求なんかないしっ!エッチ///」
「ハハッ。エッチだって!美桜こそ、どんな想像してんの?」
あたしの顔はごまかせないほど、究極の赤色になってるはず。
だけど、五十嵐くんが笑うたびに、久し振りに胸があったかくなって……キュンってする。
「あっ、そうだった。オレ、ケーキ買ってきたんだ」
「ケーキ?」
なんで、ケーキ?
よくわからないうちにテーブルに光るフルーツがたくさんのった小さなケーキが置かれた。
「今日って五十嵐くんの誕生日なの?」
「ちげぇよ。オレじゃなくて美桜の誕生日のお祝い」
「あたしの誕生日、7月7日なんだけど…」
今、季節は春だし、あたしの誕生日はずいぶん先の話になる。
「そうじゃなくて…今日から美桜は新しく生まれ変わるんだよ」