俺様生徒の甘いくちづけ
それから、夕方になって文句を言ってたあたしは結局──・・・
「はぁ…。買い物しちゃった」
学校からの帰り道、スーパーに寄り、しっかりカレのリクエストに応えていた。
もともと尽くすタイプだったけど、アレって命令だよね?
だけど、不思議とイヤじゃなくて。
あたしはなんだかウキウキして買い物していた。
久し振りの恋は予想外の5つも年下で…それも学校の生徒。
想像もつかないこの恋の行方は…どうなるんだろう?
自分のことなのに全然わかんない。
そんなことを思いながらヘヤの前まで着くと、先に五十嵐くんが来ていた。
「遅いっ!待たせすぎなんだよ。つーか、どこほっつき歩いてたんだよ!」
ぷちっ。今、血管が切れた。
ほっつき歩いてただぁ~~!?
「買い物してたんでしょ!って言うか、連絡いれてから来てよ。こんなところに立ってたら、他の人にヘンに思われちゃうじゃない!」