俺様生徒の甘いくちづけ
もうイヤ。絶対に無視してやるんだから…。
だけど、この俺様が…そんなの許してくれなかった。
「無視すんなって言ってんのが聞こえねーのか!美桜っ!!聞いてんのかよ」
「大きな声出さないでよ。きゃっ!!」
強引に肩を掴まれ、いとも簡単に体が半回転する。
「なあ…なんで、オレのこと避けんの?」
──って、そっちこそ、どうして急に弱々しい声出すのよ。もう意味わかんなすぎ。
「避けてるんじゃなくて、あたしはただ1人になりたいだけ……」
たっちゃんと別れてから、寂しいけどあたしは1人でいる方が…ラクだって思うようになっていた。
1人だと、もう傷つかなくていいでしょ──・・・