俺様生徒の甘いくちづけ
その日、彼がどんなプレゼントを用意してくれてるのか…
あたしは想像するだけで楽しくて仕方がなかった。
誕生日の前日、友達の佳奈(かな)に
『美桜の記念すべき20歳の誕生日だし、付き合って2年でしょ?絶対にプレゼントは指輪だって!!それでプロポーズされちゃったりして~』
と言われて以来、『プ、プ…プロポーズ!?ないよ。そんなこと、ないないっ!あるわけないでしょっ!』って言いながらも、頭の中で何度もかわいい指輪がちらついた。
それから、彼が自分の部屋にやって来るまでの間。
念入りに爪の手入れをし、ピンク色のマニキュアを塗りながら、うきうきした気持ちで来てくれるのを楽しみに待った。
それから、数十分後、突然 部屋のチャイムが鳴る。
───ピンポーンッ♪
『来たっ!!』