俺様生徒の甘いくちづけ
「まぁね。それも体だけじゃなくて態度もすんごくデカい男の子」
「ふーん。ねぇ、その子って美桜に気があるんじゃない?」
「ぶっ!なんでそうなるわけ!?」
思わず口に含んでたモノを吹き出しそうになっちゃった。
「だって、美桜に興味があるからつきまとってるんでしょ?」
「絶対にそんなんじゃないからっ!」
アイツはただあたしのことをからかって面白がってるだけなんだから。
それ以外になにがあるって言うのよ。
あたしはゴクゴクとチューハイを喉に飲み込んだ。
「まぁ…その子が美桜につきまとって、なにを考えてるかはわかんないけど…。久しぶりに美桜の口から男の話聞いた」
「え」
「この際、生徒でもいいじゃない。案外、その子いいかもよ!美桜の恋の救世主になるかもっ!」
「冗談言わないでよ。なるわけないじゃない!」
年下で…それも生徒なんてありえない!!
それにあたしはエラそうなヤツじゃなくて、優しい人が好きなんだから──・・・