俺様生徒の甘いくちづけ

「はぁ……っ」


ダメだ。余計なパワー使っちゃった。


あれ?体に力が入んない。


で、自然に瞼が閉じていき…


「バカか!つらいんだったら、おとなしくしてろよ。肩貸してやるから…」


そんな言葉と一緒に頭の後ろに大きな手が添えられて、五十嵐くんの肩に頭を預ける形になってしまった。



なによ。エラそうに……。


そう文句を言いたいはずなのに、それよりも自分の髪の毛に触れてる大きな手が温かくて、なんか優しくて──・・・



すごく気持ちいいなんて。


あたしは風邪のせいで、この時



どうかしてたのかな…?


< 44 / 104 >

この作品をシェア

pagetop