俺様生徒の甘いくちづけ
「はぁ……っ」
ダメだ。余計なパワー使っちゃった。
あれ?体に力が入んない。
で、自然に瞼が閉じていき…
「バカか!つらいんだったら、おとなしくしてろよ。肩貸してやるから…」
そんな言葉と一緒に頭の後ろに大きな手が添えられて、五十嵐くんの肩に頭を預ける形になってしまった。
なによ。エラそうに……。
そう文句を言いたいはずなのに、それよりも自分の髪の毛に触れてる大きな手が温かくて、なんか優しくて──・・・
すごく気持ちいいなんて。
あたしは風邪のせいで、この時
どうかしてたのかな…?