俺様生徒の甘いくちづけ

こんな日は早く帰って寝るに限る。


そう思って、6時ちょうどに学校を出た。



「はぁ…やっぱり風邪かも」



くしゃみが止まらないし、心なしか寒い。



「あれ?あたし…揺れてる?」



帰り道、自分の体が宙に浮いているように感じた。


おでこに手をやると、手に熱が伝わってきて。


ボーッとしながらも、自分のマンションまでなんとか帰宅。



「ヤバ…早くベッドで寝なきゃ…」



だけど、ドアの前に立ったものの


カギがどうしてもカギ穴に入らなくて。



もう…この時、あたしは限界だったのかもしれない。

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