俺様生徒の甘いくちづけ
「ずっと…側にいてくれたの?」
まだ信じられないけど、あたしの手を握ってくれていたのは
──あの…五十嵐くんだった。
「…………」
何も答えない彼の後ろに見つけたモノは
テーブルの上にある…冷えピタの箱とプリンに…スポーツドリンクのペットボトル。
それはあたしの部屋に全部、なかったモノだった。
なんだか冷たくて気持ちいいと感じたおでこに、なにげなく手をやると冷たいシートが不器用に貼られていて。
クスッ…シワになってる。
「喉 乾いてるだろ?ほら…」
五十嵐くんがペットボトルをぶっきらぼうに手渡してきた。