俺様生徒の甘いくちづけ
「は?なに言ってんだよ。バカじゃね。オレがコンビニに用事があった…そのついでに決まってんだろ!」
「そんなこと言ったって、自分のモノなんてなにも買ってないじゃない?」
って言うか、なんで目逸らすの?
もしかしてテレてるとか?
ホントに素直じゃないんだから──・・・
でも、あたしはこの時、はじめて五十嵐くんが持つ優しさを知ったんだ。
「つーか、お前まだ熱あるんだから喋んなっ!」
「フフッ…」
「おい、なに笑ってんだよ。病人は黙って寝てろ!」
だって…そんな言い方したって、本心じゃないって知っちゃったから。