俺様生徒の甘いくちづけ


最後は、そんな先生みたいなセリフを言っていた。


「バーカ、冗談だよ!熱あるくせに、そんな大きな声出すなよ。いきなり教師ぶりやがって。冗談だっつーの」


そう言うと、大きな背中がこの部屋からいなくなろうとする。



やっぱり、ちょっとだけ寂しい。


ううん、すごいすごく寂しくて。



その背中を見ていると……。


「あっ!いい忘れたけど。美桜、お前さ……」


「……なによ?」


いきなり五十嵐くんがこっちを振り向いた。


「ちょっと痩せ過ぎじゃね?」


「えっ」


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