俺様生徒の甘いくちづけ
「んー誰かと思ったら、美桜か。なに勝手に触ってんだよ」
「わっ!?」
急に彼の瞼が開き、自分がイケないことをしていたみたいに心臓がざわざわと音を立てはじめる。
「美桜…」
「なっ、なによ!」
大きな目を開いた五十嵐くんはやっぱり魅力的で、瞳がキラキラと輝いていて、そんな目で見つめられると余裕がなくなっちゃう。
「今、オレに見とれてただろ」
「そっ、そんなわけないじゃないっ!!」
慌てて弁解したけど、上目づかいでこっちを見る瞳から目を逸らすことができない。
ドッドッ…と、心臓は大忙しで。
あたし、どうしちゃったの!?