俺様生徒の甘いくちづけ
「いや。絶対に見とれてたし」
ガタッと音を立てて椅子から五十嵐くんが立ちあがる。
「ぜっ、絶対に見とれてなんかないもんっ!」
そう反論するだけで精いっぱいなあたし。
「クスッ。美桜、すげぇ真っ赤になっちゃって…かわいっ!」
ツンッと人差し指で熱くなってる右頬を突かれた。
「キャッ!急になにするのよ!?」
「オレのことを意識してる美桜がかわいくて…もっとイジメたくなる」
「はっ!?なに言ってんの」
「どうすっかな。あーもっとイジメてー」
「ちょっとやめてったら!」
「美桜──・・・」
耳元に温かい息が吹きかかり、極上に甘く囁かれた時
──チュッ…